こんにちは、竹内です。
今回は、隠れた名作なのに
あまり一般に知られてない漫画を紹介します。
それがこちら。
『エンゼルバンク』(作者:三田紀房)
エンゼルバンク ドラゴン桜外伝 全14巻 完結セット (モーニングKC)
あの異色の受験漫画として
社会現象にもなった『ドラゴン桜』の外伝的な作品です。
2010年、当時旬の人だった
長谷川京子さん、ウエンツ瑛士さん、大島優子さんなど
豪華なキャストでドラマ化もされてますね。
エンゼルバンク 転職代理人 DVD-BOX
ちなみにこれを書いてる現在、
『逃げ恥』で大ブレイク中の新垣結衣さんも端役で出てますね、若い!笑
で、一応ドラマも見みてみたんですが、
あれは大衆ウケするようにストーリーが
再構成されてるので、娯楽としてみるべきですね。
マンガほどドラマは深い話になってない。
まあ、この漫画の内容そのままドラマに
しちゃったら、問題になりそうですが笑
で、この漫画のテーマは「転職」なんですけど。
「あ、自分はまだ就職もしてないから関係ないわ」
「転職とか全然考えてないなー今のままで十分」
とかって人でも、いやそういう人こそ読んでほしい作品ですこれは。
世間の人があまり知らない、
「転職」の実態
「求人」企業の本音
「正社員」の厳しさ
「一般職」女性の不遇
なんかが書かれてるのはもちろんですが。
それ以上に「仕事とは?」「人生とは?」って
問いかけがたくさん出てきて、考えさせられます。
ただ、、僕はこの作品を一通り読んでみて、
これはドラゴン桜のように、一般ウケはしないだろうなーと感じました。
実際、『エンゼルバンク』について
感想やらレビューやらあらすじを書いてる記事を一通り見てましたが、
辛口な意見や厳しめな評価が多く見つかりました。
これの前身である『ドラゴン桜』って
・(中学、高校も含めれば)「受験」という日本人ほぼ全員が経験するイベント
・「テクニック」的なことがたくさん出てくる
・ゴールが「東大合格」というはっきりしたもの
・主人公、桜木建二弁護士のズバッと断定した物言い
が人気を博したのに対して、エンゼルバンクは
・「転職」は誰にとっても身近なテーマではない
・テクニックは序盤にそこそこ出てくるが、転職や仕事の「心構え(マインド論)」が中心
・明確なゴールは用意されておらず、静かに物語は終了
・主人公、井野真々子のひねくれすぎな性格というキャラクターとしての魅力の少なさ笑
という感じで、どうしても『ドラゴン桜』と比べると、
ドラマチックな展開にはしづらいテーマではあります。
そして、かなり「現実」を突きつける場面が多いです。
多くの人にとって耳障りのいい言葉は、あまりありません。
「現実」から目を背けたいサラリーマンの方が読んだら、
イラっときたり、受け入れがたい部分はあるかと思います。
序盤の方はヒューマンドラマな展開でしたが、
後半から「日本の問題点」「医療問題」「農業問題」など。
壮大な話になってきて、読者がついていけなくなった部分もあるのかな。
おそらく、三田さんが描きたかったのはそっちなんだろうけど。
ただ、三田紀房さんの作品全体に渡って共通している
「常識を疑う」
という姿勢は、遺憾無く発揮されてますね。
そして、作中に登場する「転職希望者」も、
普段生きていたらどこかで見たことがあるような人ばかり。
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・30代前半で身分が保証された「高校英語教師」という仕事に飽きてしまい、転職を考える主人公井野さん
・職場の上司と折り合いがつかずに転職を希望する20代中盤の中堅商社勤務の若者
・「一般職」として入社した大企業に正統な評価をされずに悶々とする30代キャリアウーマン
・自分の技術を社会から正当に評価されることを望む50代中堅機械メーカーのエンジニア
・有名私立大出身でキャリアは申し分ないが、常識に欠ける20代後半イケメンサラリーマン
・「自分らしく」働ける仕事を夢見る、資格取得マニアの女性
・大手商社に勤める頭のキレる東大卒のエリートだが、プライドの高さが鼻につく20代後半男性
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などなど。
他にも、ストーリーの随所で出てくる
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・稼げるタクシー運転手とそうでない運転手の決定的な違い
・日本の大企業よりアメリカ企業の方が「ゴマスリ文化」
・人は転職先を決める前よりも、転職先が決まった後に悩む
・もうすぐ潰れる企業に表れるチェックリスト
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なんかは、転職を考えていなくてもタメになるし、
示唆に富んだ話がたくさん出てきます。
で、漫画の内容はネタバレしてる人がネット上にたくさんいるので、
ここでは僕なりに発見した視点なんかを書いていきますね。
全ての価値は「相場」で決まる
これは物語の序盤、ストーリーの主役の1人、
転職代理人の海老沢康生が転職セミナーで井野さんを含めた
参加者に伝える場面です。
(ちなみに、海老沢は「海老原嗣生」さんという実在する転職代理人がモデルになってます)
社内で評価されてる人間が
一歩会社の外という「相場」に放り出された時、
全く「価値がない」と評価されることなんてザラです。
現に、今作の編集者でもあり、
『ドラゴン桜』を600万部以上のヒット作に手がけた
影の立役者、佐渡島庸平さんも
灘高校→東大卒→講談社
と絵に描いたようなエリート街道まっしぐらな経歴です。
しかし、『エンゼルバンク』の連載が始まる前に、
実際に取材も兼ねて転職代理店の最大手、
「株式会社リクルートエージェント」の転職サイトに登録したところ、
東大卒の第二新卒
としか扱われなかったそう。
社会現象まで引き起こした、
『ドラゴン桜』を手がけたカリスマ編集者ですよ?
そんな輝かしい功績を持ちながらも、
その時の転職市場では、全く評価されなかったそうです。
あ、ちなみに佐渡島さんは
最近だと『宇宙兄弟』も約2000万部以上の大ヒット作にしてます。
やり手編集者であり、現在は独立して「経営者」として編集者活動をしてます。
『宇宙兄弟』(小山宙哉)
宇宙兄弟(1) (モーニングコミックス)
これは僕と同じく独立起業するか、
転職サイトに登録しないと本当の意味では分からない、
衝撃の事実かもしれません。
サラリーマンの仕事の多くは、
「会社の看板」で取れています。
僕の知り合いに独立する前に
「お前が独立したら、ぜひ一緒に仕事がしたい」
「お前なら独立しても絶対やっていけるよ」
なんて同僚や取引先の言葉を真に受けて、
いざ独立してみたら、一斉に「手のひら返し」された人がいます。
「社内での価値」と実際の「市場価値」は全然違います。
「転職して、人生リセットしたい!」
なんて考える人も多いみたいですが、残念ながらそれは無理です。
「(年齢が)30過ぎたら利息で暮らせ」
なんて言葉も作品中に出てきますが、
転職するなら、30歳以降は20代までに
貯めた「キャリア」で食いつなぐしかない、ということです。
だとするなら、転職活動する際は、
社内で高めてきた価値を活かせる職場を探さないと、
上手くいかない、ということですね。
ただですね、僕はこれには「例外」があると考えています。
結論から言ってしまうと
「本質的なセールス力」
「本質的なマーケティング力」
があるなら、30歳過ぎてても挽回できます、間違いなく。
なぜなら、本質的なセールス、
マーケティング力があるということは
「どんなものでも売る力」
「どんな時でも人を集める力」
があるということだから。
こんな人材、よほど性格に難が無ければ、
年齢に関係なく、どこの会社だって必要とされますよ。
採用すれば、間違いなく売り上げを上げてくれるんだから。
それに、「気合」とか「勢い」で売れる人はいても、
自分以外にも再現できるレベルでこのスキルを
身につけている人となれば、世の中に皆無に等しい。
「自分の会社の商品は売れるけど、他はダメ」
「イベント集客は得意」
なんて感じで、特化型のスキルではいけないわけです。
自分が売れるのはもちろん、
自分と同じように売れる人材を育成することもできる。
本質的なセールス、マーケティング力が
あるということは、そういうことです。
そんな人材、転職市場での価値が下がるわけがありません。
そういう意味で、僕はネットビジネスの存在を早くに知り、
セールス力、マーケティング力を高めてきてよかったと、つくづく思います。
それに加えて、コピーライティング力もですね。
コピーライティング力とセールス力との違いは、
文章で売るか、対面で口頭で売るか、の違いだけです。
あと、世の中には、転職(or就職)に有利なように、
1つでも多く資格を取ろうとする人がたくさんいますが、
あんなものはクソの役にも立ちません。
なぜなら、人の価値を決めてるのは「相場」だから。
ひと昔前だったら、持ってるだけで
「一生安泰」「高給取り」の代名詞だった、
「弁護士」「公認会計士」「税理士」
といった資格でさえ、今では年収100万円台の人はザラにいます。
(年収1000万円ではないです、「100万円」です)
資格を取得する人が、増え過ぎてしまい、
彼らの「相場」が暴落したからですね。
そして、作者の三田紀房さんも、「相場」を理解して、
漫画家として上手く立ち回ってる人だから説得力があります。
三田さんの絵を取り上げて「下手くそ」と罵る人はたくさんいます。
(ドラゴン桜の1巻とか見ると顕著ですね笑)
でも、今どき「絵が上手い漫画家」なんて、
世の中に掃いて捨てるほどいるんですよね。
(正確には、漫画家になるためのハードルが下がったから、なんですが)
つまり、漫画家にとっての「絵のうまさ」は、
相場に照らし合わせたとき、価値が低いんです。
読者だって、エロ漫画でない限り笑、
「絵のうまさ」「画力」なんてそこまで求めてない
むしろ、漫画家とは思えないくらいの
「下手くそさ」というのが、逆に新鮮で話題を呼んだ。
「相場」で自分の価値を高める方法は、これに尽きます。
「みんなと同じ」というのは、いくらでも取り替えが効くということ。
例えば、「TOEIC900点取得」に価値があるでしょうか?
それは外国人が日本で働けない、
日本にTOEIC得点者が全然いないなら、価値があるでしょう。
でも、今ではTOEIC900点台なんて、
帰国子女なら当たり前のように得点できます。
帰国子女と同じ土俵で戦うなんて、
こんな不利な勝負を挑むのは、まるで戦車に竹槍で挑むようなもの。
「相場(土俵)」を意識して、そこに合わせた戦い方を選ぶ。
これは就職、転職、独立起業、、、
全てのビジネス活動に共通して言えます。
僕は幸いにも、それに早くから気づくことができたので、
インターネットを使って物をバンバン売るスキルを磨きまくりました。
結果、いろんな企業や個人のサイトを見ても
問題点がすぐに発見できるようになり、
売り上げを2倍、3倍にする方法もすぐに浮かぶようになりました。
また、人間の「深層心理」についての勉強もしたので、
人間関係的なトラブルも一切無縁です。
(いわゆる「心理学」を勉強したわけじゃないですよ、念のため)
その時その時で、みんなと逆の方向に進む「勇気」が問われました。
つまり、転職を成功させるにも、
就職、独立起業を成功させるにも、
なんだかんだ「勇気」が一番大事ってことです。
「みんなと違う人間」になるということは、
全く知らない道を進んでいくということですから。
世間の逆を行く勇気だけではありません。
自分の心に素直になる勇気も必要です。
僕もそうでしたけど、
自分の心に正直になるって、
実は「勇気」が要るんですよね。
みんな口では言います。
「やりたいことがある」
「叶えたい夢がある」
「俺もいつかは・・・」
でも、そう口にしてる瞬間に酔ってるだけで、
実際にそれを行動に起こそうとする人は、一握りもいません。
なぜなら、「現実」に直面することになるし、
叶わなかったら怖いから。
そうして、結局いつものメンバー同士で
居酒屋で夢を語るまま、何も現実は変わらずに時間だけが過ぎていく。
この漫画の中でも、「本音と建て前」で
葛藤する人物が、何人も登場します。
おそらくこのマンガを読んだら、
誰かしらに自分を重ね合わせることができるはずです。
「受験」をテーマにしたドラゴン桜と違い、
「転職」にはゴールがありません。
いや、「仕事」ってそういうもんですよね。
「〇〇点取れば合格!」
なんてものはない。
「合格点」は、自分で好き勝手に決めていい。
「転職は3回まで」とか、
「ベンチャー企業に転職するのはキャリアダウン」
なんてこともありません。
そう言った画一的な価値観を
押し付けてくるのは、いつだって
「他人の価値観」に合わせて生きる人間です。
そんな奴の小言に耳を貸す必要はありません。
僕らは誰だって、自分の人生は自分で選ぶ権利を
本来持っているはずなんです。
それに、そこに仕事の醍醐味がありますし、
そう思えないのだとしたら自分の心に嘘ついて仕事してるってことです。
迷ったっていいじゃないですか。
迷わず進んでるように見える人だって、
実は影で葛藤したりしてますからね。
そんな転職のみならず、
「仕事」「人生」「人間関係」についても
深く考えさせてくれるって意味で、
この『エンゼルバンク』はオススメです。
エンゼルバンク ドラゴン桜外伝 全14巻 完結セット (モーニングKC)
竹内
追伸
ちなみに、三田さんの他の作品もオススメです。
以下にそのレビューを書いた記事を載せておきますね。
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僕は作文で一文字も書けないくらいの文章オンチでした。
そして、きついこと、つらいこと、続けること、厳しいこと、
ありとあらゆる困難から逃げてきた「ヘタレ」でした。
一浪してやっと立教大学に入るも、
大学では体育会応援団リーダー部の活動で
授業をサボりまくり、2年間留年しました。
そんな僕でも、立教大学卒業後、
起業して2年間で10億円以上の売り上げを
文章だけで叩き出すことができました。
一度も会ったことがない人にも、
50万〜100万のサービスがバンバン売れました。
文章だけで一度も会ったことがない女性を
落とした経験もあります笑
ちょっと意味わからないですよね?
でも、僕に何か特殊能力があったわけではありません。
ただ、「ある人との出会い」と「普通に生きてたら知れない情報」を知ることで、
僕は2年という短期間で生まれ変わったかのように、人生を変えることができました。
結局、「知ってるか知らないか」なんですよね。
能力や才能やセンスではなく。
でも、それは普通にネットを検索しても出てきません。
本当に人生にインパクトを与えるような情報って、
無料の検索手段使ったくらいじゃ、手に入らないんです。
でも、ちゃんとした「人との出会い」があれば、
誰でも手に入れることができるし、「知るだけ」で
いま何歳だろうと、誰にでも習得できることなんです。
「普通の人が知らないこと」を知るだけ。
それだけで、僕は自信もお金も人脈も全て手に入れることができました。
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