『砂の栄冠』から学べる「人間操作術」とクソ上司のトリセツ

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竹内です。

 

今回は「人間操縦方法」が学べる漫画をレビューしていきます。

 

これです。

 


砂の栄冠(1) (ヤングマガジンコミックス)

 

まずこの漫画のあらすじをざっくり言うと、

 

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群馬県の県立、樫野高校野球部のキャプテンに
就任した主人公の七嶋は、ある日1人の野球部の後援者に
「このお金を自由に使っていいから甲子園に出場してほしい」
と言われ、1000万円を受け取る。

 

七嶋はその1000万円と無能でエゴまみれの監督、
意識の低いチームメイトとともに、恵まれない環境と人材の中、
1度でも負けたら終わりの激戦の高校野球界を制して、甲子園を目指す。

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というストーリーです。

 

砂の栄冠は野球マンガなんですが、
これは野球のルールを知らなくても、十分楽しめます。

 

マンガは基本的に2つの要素で構成されます。

 

「キャラクター」と
「ストーリー」です。

 

このうち、ストーリーの部分は、
野球漫画ってあまりいじれないんですよね。

 

野球マンガなのに主人公がいきなり
「サッカー部に転向する」とか言いだしたら、
「はあ?」って感じですもんね笑

 

野球やり、勝ったり負けたり。

 

それ以外、ストーリーの大きな部分はいじれないので、
「キャラクター」をいかに魅せるか?を漫画家さんも考えます。

 

『メジャー』だったら茂野吾郎、
『ドカベン』だったら山田太郎、岩鬼、殿馬、里中。

 

30、40年前だったら「消える魔球」とか
出せたんですけど、今それ描いたら、
読者は一瞬で冷めますからね笑

 

でも、『砂の栄冠』では、
スタープレイヤー的な選手には
スポットライトが当たりません。

 

それより人間の『どす黒い内面』に
光(闇?)を当ててるんですね。

 

以下、漫画の各コマから抜粋。

 

 

キャラクター設定、
ストーリー設定も斬新です。

 

例えば

 

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・無能でやる気がなくて、部員に裏であだ名で
バカにされている監督をどうやって操縦するか?

 

・チームメイトに実力が無くても、
「それ以外のもの」を味方につけて、どう試合に勝つか?

 

・一見「水と油」な関係の高校野球(甲子園)と「お金」が絡んだテーマ

 

・甲子園球児をヒーローに仕立て上げ、使い捨てにしようとするマスコミ

 

・激化する強豪校のスカウト合戦が、
有望選手の家族丸ごと買収するなどのリアルな実情

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などなど。

 

個人的には、ネットとかで検索しても出てこない、
他の野球漫画でも決して描かれない
「リアル」な部分がたくさんあり、興味をそそられました。

 

強豪校にスカウトされたスター選手は、
「学校公認」で「勉強放棄」が許されてるとか、
午後の授業は出ずに、野球部だけ部活やることが許されるとか笑

 

さすがドラゴン桜を描いた
三田紀房さんだけあり、
「切り口」がとても斬新です。

 

で、僕がこの漫画で特に面白いなーと思ったのは、
「ダメな人間を上手に操る方法」です。

 

これは自分の周りに
「あいつ本当ふざけんな!」って
感じる人がいる場合、いいヒントを与えてくれます。

 

例えば、主人公の七嶋が所属する
野球部の監督、曽我部公俊(そがべきみとし・通称ガーソ)は

 

前任者の熱血指導や好選手に恵まれ、
タナボタで春1回、夏2回甲子園出場を
果たしたラッキーな監督です。

 

 

特技は手のひら返し、知らんぷり、
突然のご乱心、意識喪失、敵前逃亡、
丸投げ、手柄の横取り独り占め、、、とまあ、、、

 

「半沢直樹」風に言えば、
「クソ上司」なわけです笑

 

主人公の七嶋の戦略で試合に勝利しても、
「全ては私の指導通り」とインタビューで答え、
手柄を全て横取りしようとします笑

 

いずれは本を出版し、
全国で「名監督」として講演して、
拍手喝采を浴びることしか頭にない、
自己保身・名誉欲が服を着て歩いてるような人間なんです。

 

で、普通の野球漫画だったら、
色々ゴタゴタしてきて、最終的に
この監督がクビになり、別の優秀な監督が、、、

 

とかいう展開にもなるんでしょうが、
この『砂の栄冠』ではずっと監督は
「ガーソ」のまま笑

 

チームを勝利に導くどころか、
自分のやり方に従わない部員は
試合中であろうと容赦無く途中で降ろしたり、

 

七嶋も生意気だということで、
野球部のキャプテンを降ろされています。

 

読んでて、「ここまでクズな人間って本当にいるの?」と、
怒りを通り越してむしろ笑えてきます笑

 

しかし、主人公の七嶋がこの「クソ監督」を
「上手に転がして」チームを勝利に導くんです。

 

そのとき七嶋がやっているのが、
「ガーソ」の自己重要感を満たすことでした。

 

ここです、ここ大事。

ここが「できない部下」「クソ上司」を操るキモです。

 

人には誰しも

 

「人から認められたい(=失敗して恥をかきたくない)」
「特別な存在だと思われたい」
「価値ある存在として見られたい」

 

という願望があります。

 

これが「自己重要感(=プライド)」です。

要するに「人から認められたい願望」ですね。

 

「自己重要感」の反対語が、「自己肯定感」です。

 

「人から」ではなく「自分で自分のことを」

どれだけ認められているか?を指します。

 

たまに

 

「あの人はプライド(=自己重要感)が高い!」

 

 

という言葉が悪口や皮肉として使われますが、

プライドが高いこと自体は悪いことじゃないんです。

 

「プライドが高い人」は

 

「自己重要感」>「自己肯定感」

 

つまり

 

周りから認められたい>自分で自分を認めている

 

になっちゃってるんです。

 

高学歴エリートや医師、あるいはその正反対の

「できない」「無能な」人に「自己重要感」を満たせず

飢えている人は多い。

 

例えば七嶋率いる樫野高校野球部が、
大胆に攻めなければいけない場面が何度かあるのですが、
そこでガーソは「バント」の指示を出すんですね。

 

当然、深い考えがあるわけではなく、
単純にビビってるだけです笑

 

大胆に攻めて失敗したとき、
自分の采配ミスを責められたくないから
バントの指示を出します笑

 

しかし、それではマズいと察した七嶋は
巧みにこうガーソに働きかけます。

 

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「ここで果敢に攻める姿勢を見せたら、
世間はあっと驚きますよ?

 

さすが名将、曽我部監督。
普通の指導者なら恐れて攻められないところで、
果敢に攻めて来るとは!と」

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こんな感じで、「ガーソ」は
七嶋に巧みに踊らされます。

 

七嶋、無能な人間の扱い方をわかってます笑

 

でもこれ、普段の生活では
逆のことやっちゃう人が多いんですよね。

 

強引に

 

「ここは攻めましょう!」

「もっと大胆にやるべきです!」

 

と正面突破の説得を「クソ上司」に試みる人が多いんです。

 

でも、世の中の管理職の人間なんて
90%以上は「保身」の塊ですから、
正面からいっても聞き入れられるわけはないんです。

 

説得しようとするほど
相手はムキになります。

 

すると最悪なのは、仕事や会社の利益そっちのけで、
こちらの足を引っ張ることに命を賭けてきます。

 

そうなっては、会社も上司も自分も共倒れです。

 

そこは正面突破するべきではなく、
上司の「急所」を突くんです。

 

その場に2人以上の人間が存在した場合、
相手の「自己重要感」を満たせる側が、
必ず主導権を握ります。

 

ビジネスの場においてもそうです。

 

相手に自分の商品、サービスを通じて、
「自己重要感」を満たせることを伝えるんです。

 

例えば、ブログで稼ぐ方法を教えるなら、
「ブログを書くことでお金が稼げます」だけじゃ弱い。

 

普段うだつの上がらない会社員相手なら

 

「ブログを書くことで、あなたのファンができ、
あなたのようになりたいという人が、どんどん増えていきますよ」

 

という部分も訴えるんです。

 

相手が専業主婦なら

 

「毎日100人以上の人から感謝のメッセージが届き、
日々の充実感、やりがいを感じられますよ」

 

という部分も訴えるんです。

 

恋愛でも一緒です。

 

カリスマホストや銀座の高級クラブのホステスは、
相手の自己重要感をいかにあげられるかを常に考えてます。

 

仕事でミスして落ち込んでる女の子には、

 

「君は何も悪くない」
「君は今のままで十分魅力的」

 

という言葉をあの手この手で
カリスマホストは伝え続けます。

 

銀座のクラブに飲みにきてる男性には

 

「あなたはすごい」

「あなたは今まで話してきた他の男性とは違う」

 

というメッセージをあの手この手で
カリスマホステスさんは伝え続けます。

 

世の中に、コンプレックスを
全く抱えていない人間はいません。

 

その人が一番コンプレックスを抱えている、
自己重要感を感じたい部分、その「急所」を攻めることが、
人を自分の思い通りに動かす秘訣です。

 

この漫画の「ガーソ」は自己顕示欲の塊ですから、

 

「ここで攻めれば、名監督と称えられますよ」
「普通の監督には、こんなことできませんよ」
「高校野球界に曽我部監督の名前が知れ渡りますよ」

 

という感じで攻めれば、陥落させることは容易いんですね。

 

「あいつはバカ、無能」と、
「クソ」な人を見放すのは簡単です。

 

しかし「バカとハサミは使いよう」で、
無能でクソで殺したいほどうざい上司でも、
自己重要感を満たすことで、それなりにいい働きはするもんです。

 

そういう人を動かせるようになれば、
お金を稼ぐのは、すごく楽になります。

 

そう考えると、会社のクソ上司を動かすのは、
お金を稼ぐための練習台にはピッタリです。

 

・・・さっきから、ひどいこと言ってるように
感じるかもしれません笑

 

でも上司が気持ちよくなり、
自分も余計なストレス抱えずに済めば、
誰も不幸にならず、いいことづくめです。

 

この他にも、話の途中で、
七嶋のチームメイトが反旗を翻し、
分裂する事態になったりもします。

 

そこでも七嶋は決してチームメイトの
「自己重要感」を貶めないように接して、
最終的には仲間の信頼を回復させます。

 

それをどうやったかは、、、、
詳しくは漫画を読んでください。笑

 

ただ、上司だろうが同僚だろうが、本質は一緒です。

 

相手に「価値ある存在」だと感じさせる、
相手の自己重要感を満たしてあげることです。

 

逆に絶対にやってはいけないのは、
「ダメ人間扱い」したりして、
相手の自己重要感を下げてしまうことですね。

 

そんなことをしたら、
気の弱い人ならフェードアウトして行きますし、
気の強い人なら露骨にこちらの足を引っ張ろうとしてきます。

 

理不尽でバカでどうしようもない人に
困ってる人への対処法に悩む人にもオススメです笑

 


砂の栄冠(1) (ヤングマガジンコミックス)

 

ちなみに、砂の栄冠に関して他にも色々
解説した動画も撮ったのでここに載せておきます。

 

 

その他、三田紀房さんが描いたマンガのレビュー記事は以下の通り。

個人的には、『マネーの拳』や『クロカン』は名作なので、もっと知られてほしい。

 

【感想】マンガ『マネーの拳』は下手なビジネス書100冊読むより価値ある件

【感想】マンガ『インべスターZ』は「稼げる人」「稼げない人」の違いを全て教えてくれる

【感想】大学生は必読!就活マンガ『銀のアンカー』は内定への片道切符

【感想】漫画『エンゼルバンク』から転職以上に大切なことを教わった

無料で読める漫画『クロカン』から学べる指導者の役割、お金を稼ぐ、結果を出す人に必要なこと

 

竹内

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僕は作文で一文字も書けないくらいの文章オンチでした。

そして、きついこと、つらいこと、続けること、厳しいこと、
ありとあらゆる困難から逃げてきた「ヘタレ」でした。


一浪してやっと立教大学に入るも、
大学では体育会応援団リーダー部の活動で
授業をサボりまくり、2年間留年しました。


そんな僕でも、立教大学卒業後、
起業して2年間で10億円以上の売り上げを
文章だけで叩き出すことができました。


一度も会ったことがない人にも、
50万〜100万のサービスがバンバン売れました。


文章だけで一度も会ったことがない女性を
落とした経験もあります笑


ちょっと意味わからないですよね?


でも、僕に何か特殊能力があったわけではありません。


ただ、「ある人との出会い」と「普通に生きてたら知れない情報」を知ることで、
僕は2年という短期間で生まれ変わったかのように、人生を変えることができました。


結局、「知ってるか知らないか」なんですよね。
能力や才能やセンスではなく。



でも、それは普通にネットを検索しても出てきません。


本当に人生にインパクトを与えるような情報って、
無料の検索手段使ったくらいじゃ、手に入らないんです。


でも、ちゃんとした「人との出会い」があれば、
誰でも手に入れることができるし、「知るだけ」で
いま何歳だろうと、誰にでも習得できることなんです。


「普通の人が知らないこと」を知るだけ。
それだけで、僕は自信もお金も人脈も全て手に入れることができました。



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